人々は銀行にお金を預け、銀行は集めたお金で融資を行います。
このように社会の遊休資金を、お金を必要としている人に融通することで経済社会は成り立ち、発展していきます。
金融の世界は非常に厳しく、返済期日を守れず信用を失ってしまうとその後のビジネスはかなり苦しいものとなります。すべての企業は銀行と取引をし、信用を守るために資金繰りを行っています。
企業がお金を融通する方法は、直接金融と間接金融に分けられます。
直接金融
株券や社債を発行して、直接的に資金を集めます。
株券を購入した人が貸し手、発行した側が借り手という格好になるわけです。日本では1980年代から直接金融が盛んになりました。
間接金融
銀行が人々の預金を利用して会社などに融資をする時、貸し手と借り手の間に銀行を挟んでいる形になります。
つまり、貸し手は銀行に預金をしている無数の人々であり、借り手は融資を受ける会社です。銀行はその仲介機能を果たす形で、この融資形態をを間接金融と呼びます。
こういった銀行の業務を金融仲介機能と呼び、戦後の日本ではしばらくの間、間接金融が主流でした。