subscribe to the RSS Feed

Thursday, March 30, 2017

トレードオフ

トレードオフトップページでも解説しましたが、トレードオフ(trade-off)とは、ある選択をすることで別の何かを犠牲にするという相反する関係のことをいいます。

私達は誰でも、生きていくうえで常に何らかの選択を行います。

ご飯を食べるかパンを食べるか、大学に進学するか就職するか、事の大小にかかわらず誰しもが常に選択に迫られているといえます。

個人だけでなく、社会も選択を行います。土地を公営住宅として国民に提供するのか、公園にして子どもの遊び場を確保するのか、駐車場として保有するのか。また景気対策として、政府支出を増やすのか減税をするのか、など常に決断に迫られています。

そしてどんな選択をするにしても、そこにはトレードオフがあります。

何かひとつのものをたくさん手に入れると、他の何かが少量しか得られなくなります。資源は限られているからです。このことを希少性と呼び、この希少性が存在するために私達はトレードオフに直面せざるを得ないといえます。選択が重要になるのは、そもそも資源が稀少だからなのです。

たとえば私達の所得は限られており、欲しいものすべてを買うことはできません。つまり、何を購入するのか選択せざるを得ません。小奇麗で広々とした家賃の高いマンションを買ったなら、趣味や遊びに使えるお金はその分少なくなるといったようなことです。

大金持ちで買えないモノなどないという人がもし仮にいたとしても、その人がトレードオフと無縁ということはありません。時間もひとつの稀少な資源だからです。キャバクラ嬢と明日渋谷でデートすると決めたなら、エジプト旅行は別の日にしなくてはなりません。

価格を下げれば商品は売れやすくなりますが、コストを下げれば品質も下がります。このとき、品質と安さはトレードオフの関係にあるというわけです。

人間の欲望は無限といえるほど日々拡大していきますが、誰にでもトレードオフは存在します。そして経済学を学んでいく上で、希少性の果たす役割は非常に重要です。

「何かを手に入れるために、何かをあきらめなくてはならない」というシンプルであたりまえに見えるこのトレードオフの概念は、経済学の基本というだけでなく、自らの人生を冷静に見つめる手助けとなることもあります。

参考文献-入門経済学第3版

home | top